白馬岳2018

2018年7月30日(月)~8月4日(土)の間、長野県栂池高原から白馬大池、白馬岳、杓子岳をめぐり、同じルートで下山してきた。
7月26日出発の予定で宿の予約も済ませていたが、26日夜明けの情報で、台風12号の本土上陸が固まり、それを避けて、急遽、
繰り延べで冒頭の日程が実現したのである。結果5日ずれての出発と帰還であった。そのおかげか、概ね晴天に恵まれ、晴れの
の日が続いた。ただ、山全体が高温の日が続き、フエーン現象気味で、天気は良いものの雲や霧が多く出やすく、景観的には
不満な日もあったが、8月2日の半日は雲一つない晴天に恵まれ、山を堪能することが出来、山男冥利に尽きる思いであった。

昨年の同じ頃、天気予報と首っ引き、何日も決めかねて結局、2日天気が続く見込みがなく、登山を取りやめたのであった。しかし、
登る山は今度のルートと同じであった。昨年からのその思いは次の理由からである。
私が前回このルートから白馬岳に登ったのは、2005年だった。その後、NHKのドラマ『坂の上の雲』が始まり、物語のプロローグや
折に触れて、坂道のある山の映像や音楽で、「坂を上る」イメージの山が使われていた。これを見て、家族や知人で、あの坂の道は
どこだろうと調べ合って、それが「小蓮華山のつづら折りの坂道」であることが分かったのである。物語は2009年から2011年まで続いた。
そのエンデイングには、間違いなく「小蓮華山の坂道」が使われ、今でもネットで見ることが出来る。そこで、もう一度この場所を、
ゆっくり、じっくり、物語の中の思いに浸りながら歩きたいと常々考えていたのである。今回やっと実現して大満足であった。

さて、今回の山行きも、不安一杯で臨んだ山旅だが(事故や健康など)、楽しいことや、珍しいこともあり、良きことぞ大かりき。
珍しく面白いこと。山中山小屋一泊目、隣に寝ることになった男性に声をかけた。「どちらから?」。男性「栂池から。」これで
登りか下りかが分かる。次に「郷里(くに)はどちら?」。男性「大阪から。」私「大阪はどちら?」。男性「泉南市。」驚いた私が
「泉南市はどちらですか?」「ワシは岡田浦や。」「ええエー私も泉南市の砂川です。奇遇ですね~!」。こうして私たち二人は
山談義だけでなく、泉南市と自分らとのよもやま話に花を咲かせたものでした。

他にも、広島の半壊被災者の話、四国や九州の災害やボランテイア経験の話など山談義と一緒に有意義な話を聞くことが
出来たのである。42枚の写真でお楽しみください。

7月30日6:00発~名神、北陸道、糸魚川街道~栂池高原14:00頃着。宿舎泊。

7月31日7時20分発~栂池登山口8:00~大池山荘12:30~散策。山荘泊。

8月1日5時20分発~小蓮華山8:30~白馬岳11:30~杓子岳13:30~白馬岳15:00.白馬山荘泊。

8月2日4:10発~白馬岳頂上4:25~小蓮華山7:30~白馬大池10:30.~散策。山荘泊。

8月3日5:10発~乗鞍岳7:00~天狗原9:00~(散策)~栂池登山口11:00~宿舎14:30.宿舎泊。

8月4日8:30~栂池自然園~(散策)11:00~白馬(散策)~糸魚川街道13:10~北陸道、名神、阪和道~帰宅20:30


カノン