大日三山縦走(2015.07.22-23)



2015年7月21~24日、大日三山を縦走した。大日三山とは、北アルプス北部、奥大日岳(2611m)、中大日岳(2500m)、大日岳(2501m)のことである。
一般的には、立山室堂から奥大日~中大日~大日~称名の滝のルートで歩き、バスで地鉄立山駅に降り立つ。今回私もこのルートで歩き帰着した。
今回ここを目指したのは、今年6月下旬、私の山の先輩が亡くなった。彼とは、八ヶ岳、立山、剱、西穂、雲ノ平、大台など、彼がリーダーで共に登った仲
だった。この大日縦走も25年前(1990年)、彼と一緒に歩いた所だった。比較的易しく、短日数で彼との「山行き」を総括できると思い、このルートを選んだ。

25年前のここの登山は難しいところのない、易しい稜線漫歩の山行きだったように記憶していた。ところが、今回はあにはからんや、クサリ場、ハシゴ、
特に2日目の後半の急登の下りの連続は、かなりの重圧となって私を苦しめたのである。1日目は曇りから晴れ、霧も出たがまあまあの天気だった。
しかし、2日目は、前夜からの雨模様、一日中降り続き、小屋から6時間、雨が降りやむことはなかった。全身ぬれねずみとはこのことで、体はずぶ濡れ、
カバー付のリュックも中まで雨が染み込み、中に雨が溜まっていたのである。楽しみにしていた「称名の滝」の撮影は、大雨で水量が増え、風圧で近寄
れず、叶わなかった。

私の重圧となった難しさ(ガレ場、クサリ場などの)は、山が変わったわけではなく、25年の歳月で弱った私の体力だったのである。共に歩いた先輩を
亡くし、彼との思い出を偲びながら、しかし、体力の衰えを自覚しつつ、今しばらくは自分は山を諦めないと自分の意思を確かめて立山駅に降り立っ
たのである。

7/21 18:00 自宅発~7/22 0:18 立山駐車場着(仮眠)~7/22 8:00室堂着~9:30新室堂乗越~11:30奥大日岳

~14:00中大日岳~14:30大日小屋(大日岳など散策)(泊)~ 7/23 6:30小屋発~9:00大日平小屋~12:00称名の滝

~12:30バス停~(バス)~13:30立山駅着~15:30富山宿着(泊)~ 7/24 9:00(富山市内近隣散策)~19:00自宅帰着。

52枚の写真でお楽しみください。






 ♪♪  カノン